他山の石とせよ! 日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕強化本部長(61)が、日大アメリカンフットボール部の悪質タックル問題を例にして、JOCに加盟するすべての競技団体に向けて、注意喚起を行うことが4日、分かった。加盟団体の強化担当者が一堂に会するJOCコーチ会議が11日に都内で行われ、山下氏は「全員がいるところでしっかり話をしたい」と問題を取り上げる考えを示した。

 同会議は、今年2月の平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)の振り返りなど、競技団体の枠を超えて経験と知識を共有することが目的。日本アメリカンフットボール協会は準加盟団体だが、スポーツ全体の価値を揺るがす社会問題に発展した事例を放置することはできない。山下氏は「日本スポーツ界として、JOCとして、2020年に向けて何を大事にしていくか」と厳しい顔で言った。