世界ランキング48位の日本代表が、ワールドカップ(W杯)アジア2次予選進出を決めた。同55位の台湾に108-68で勝利した。6月に同10位のオーストラリアに大金星を挙げた勢いそのままに2連勝し、2勝4敗でB組3位が確定。東京オリンピック(五輪)の予選も兼ねるW杯出場に向けて望みをつないだ。

 東京五輪出場に向けての大きな1歩だ。高さのあるファジーカス、八村らのリバウンドを起点に、速攻を積極的に仕掛けた。2人の存在がチームに安定感をもたらし、攻撃陣も躍動。この試合で5人が2桁得点を獲得した。17得点の比江島は「苦しい時もあったが、2人が加わって希望が見えた」。2月に1点差で惜敗した台湾に最大43点を離し、リバウンド数も11本上回って快勝した。

 今大会は、東京五輪の予選を兼ねるW杯のアジア1次予選。国際バスケットボール連盟(FIBA)は、五輪の開催国枠を無条件では与えておらず、代表強化という課題が残る日本にとって、W杯への出場は大きなアピールとなる。開幕から4戦全敗、アジア1次予選敗退危機状況から2連勝し2次予選進出。新加入の2人が、日本を救った。