16年リオデジャネイロ五輪(オリンピック)卓球男子団体銀メダルの吉村真晴(24)が、卓球界の「宣伝マン」に名乗りを上げた。

 14日、10月に開幕する卓球の新リーグ、Tリーグに参戦するT・T彩たまがさいたま市内で初の卓球教室を開催した。吉村は「充実した1日だった。こういうことをやるのもプロとして自分たちの仕事の1つ。イベントをどんどんやって卓球界を盛り上げていきたい」とすがすがしい表情で熱意を語った。

 午後の部に参加した吉村は、約3時間、集まった約300人以上の参加者に直接指導を行った。本気のプレーで会場を沸かせたと思ったら、エキシビションマッチでは、五輪2大会出場の岸川聖也選手兼コーチ(31)とラリーをしながら台をくるくる回り、大爆笑を誘う。卓球教室は、まさに吉村劇場だった。「子どもたちと触れ合うのは好き。僕の経験を伝えることでみんなが応援してくれたり、卓球に携わってくれれば」と話した。

 今後は19日開幕の全日本実業団選手権(鹿児島)、24日のワールドツアーのオーストラリアオープンに出場する予定だ。「実業団では岸川さんとペアリングになるがプロフェッショナルなところを見習って吸収したい。オーストラリアでは格上の選手と戦って1つでも上にいければ」と意気込んだ。