高校生男子組手は森健太(岐阜・本巣支部一涛塾)が初優勝を飾った。

 園田凜太朗(福岡・正進館)との決勝戦は先制して逆転され、追いついては突き放される激しい展開の末、3-4から3連続得点で6-4と逆転勝ちした。

 県岐阜商の3年生で空手部に在籍。この夏、地元の岐阜で開催される全国高校総体個人戦には県予選で敗れて出場できない。それだけに今大会にかけていた。

 「最後は自分の形でポイントが取れました」と森。大技を狙ってくる園田に苦戦したが、優勝を決めたのは得意とする左右の上段突きだった。

 卒業後は大学進学希望で、空手も続けるつもり。「これから勉強しなければならないですね」。森は高校生の素顔に戻って笑顔を見せた。

 2位の園田凜太朗(福岡・正進館) 決勝は集中力が途切れてしまった。逆転したときは逃げ切れると思ったが、抜かれてしまった。大学でも空手をやるので全日本で優勝したい。

 3位の平原斎(いつき、愛知・碧南大浜支部) 自分にとってこの大会が最後。13年間やってきて最後にメダルを取れて良かった。空手をやめることに悔いはない。今後は農業という夢に挑戦していく。