日本ボクシング連盟の山根明会長(78)は4日、告発状の提出を受けた日本オリンピック委員会(JOC)などから要請された第三者委員会について、高校総体が閉会する7日以降に設置を検討するとした。

 山根会長はこの日、大阪市内などで取材に応じた。アスリート助成金の不正流用などで告発され、日本オリンピック委員会(JOC)などが、日本ボクシング連盟に対して第三者委員会設置を要請したことに、同会長は「今は全国大会(高校総体)をしているので終わってから」とし、閉会式のある7日以降に着手することを示唆した。

 不正流用疑惑の助成金の返還のために、自身のロレックスの腕時計を売ったと説明していたが、この日はダイヤモンドがちりばめられた、別の時計をはめていた。国際ボクシング協会(AIBA)会長代行のガフール・ラヒモフ氏から、18年前に贈られたといい「僕の還暦祝いをウズベキスタンでもらった」と説明。ラヒモフ氏は「ヘロイン売買に関わる同国の代表的な犯罪者の1人」と米財務省が断じる、いわく付きの人物でもある。交流のある日大・田中理事長が、アメフト問題で1度も会見を開かないことには「理事長なりの考えがあると思う。人間、親兄弟で考えが違うのと一緒」と理解を示した。