ボクシングWBA世界ミドル級王者村田諒太(32=帝拳)は6日、日本オリンピック委員会(JOC)が主体となって日本ボクシング連盟の不正判定問題などの疑惑について事実関係の解明に乗り出すよう強く要望した。同日に都内の所属ジムで練習を再開し、JOCと日本スポーツ協会が同連盟に対して第三者委員会の設置を要望したことに言及。メンバーは公表され、執行部から独立した人選で調査されることになっているが「公平性が保たれるかな…。JOCが自ら第三者委員会を立ち上げればいいと思う。統括団体の役割としてやってほしい」と積極的な関与を訴えた。

 「(ボクシングが)オリンピック(五輪)競技から外されるかもしれない中で、次の一手がないと。(同連盟の)現体制が許されないことは分かっている」とした上で、残り2年という東京五輪を目指す選手たちのために、早期の事態収拾を期待。「誰が勝った負けたではなく、選手にどれだけ良い環境を整えるか。騒動が早く収まってほしい」と選手ファーストの考えを示した。

 これまでフェイスブックを通じ、揺れる同連盟に関する見解を伝えてきた村田だが「この話は今日で最後に。今後、質問しないでください」と口にした。