リオデジャネイロ五輪女子代表宮川紗江(18)に対する暴力とパワーハラスメントの問題について、日本体操協会は3日、スポーツ庁に報告を行った。

協会側は山本宜史専務理事と渡辺栄事務局長の2人。不在の鈴木大地長官の代理で出席した斎藤福栄総括官に対し、今回の騒動をおわびするとともに、現状報告と早期の解決に向け努力することを伝えた。

約30分の報告を終えた山本専務理事は取材に応じ、「今週中には第三者委員会を立ち上げる。選手を1番に考え、できるだけ早く試合に集中させてあげたい」と話した。

2日に宮川のパワハラ告発を受けた塚原千恵子女子強化本部長(71)と夫の塚原光男副会長(70)が謝罪の文書を発表した件については、「協会には届いていない」と苦笑。今朝報道で内容を確認したとし、「この前、出された部分(31日に出した文書)について個人的な感情で、と書かれていたので、その部分は反省されていると感じた」と私見を語った。

第三者委員会の調査、判断が終わるまで、塚原強化本部長は現職のまま据え置く考えも明かした。