柔道世界選手権の個人戦を制した日本代表7人が28日、バクー市内で記者会見を行った。男子66キロ級で2連覇を達成した阿部一二三(21=日体大)と女子52キロ級で初出場初優勝した妹の詩(18=兵庫・夙川学院高)は、2年連続の「兄妹優勝」を誓った。

世界ランクも1位となり“世界一の兄妹”として注目を浴びる2人は、27日に閉幕した今大会について「通過点」と表現した。阿部は「妹の優勝を力に変えて2連覇できた。東京オリンピック(五輪)にまた1歩近づけた」と充実感を漂わせた。詩も「お兄ちゃんがいて心強かった。来年は兄妹で連覇する」と固い絆を示し、力強く宣言した。来春から詩が日体大に進学し、兄と同じ拠点となる。阿部は「負けないように切磋琢磨(せっさたくま)したい。本当にびっくりするぐらい強いので怖い」と、急成長ぶりに驚いていた。(バクー=峯岸佑樹)