21日に自身のブログで引退を発表した卓球女子でオリンピック(五輪)4大会連続出場の福原愛さん(29=ANA)が23日、都内で取材に応じ、引退の理由と感謝の思いを語った。若手の成長を引退理由の1つに挙げ、今後は競技の普及に尽力し、指導者としても恩返ししていくことを伝えた。生涯卓球人を宣言し、新たなスタートを切った。

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-今の気持ちは

福原さん 選手生活を一区切りつけると発表してから、周りの方から「お疲れさま」と言ってもらって、すごく気持ちが軽くなった。今はとても晴れやかな気持ちです。

-泣き虫愛ちゃんと言われていた当時の自分へ

福原さん あの頃は泣き虫じゃないもんと思ったことがあったけど、リオの時も泣いたし、やっぱり泣き虫だった。泣き虫愛ちゃんだよ、と言いたい。

-一番印象に残っていることは

福原さん 初めて全日本選手権で優勝した時に表彰台から見た景色と、ロンドン、リオでメダルを獲得してメダルをみてもらった時に喜んでくれた皆さんの笑顔です。

-子どもには卓球を?

福原さん 本人が選んだ道であれば全力で応援したい。卓球やっていたことは教えません。温泉卓球とかで「何でお母さんできるの!」と言わせたい。それまでは、卓球はお父さん(夫江宏傑)だけやっているんだよと言います。

-東京五輪を目指す後輩たちに

福原さん これからが大変だと思いますけど、後輩たちには持ち前の明るさと元気で、これからの卓球界を盛り上げていってほしい。