新潟アルビレックスBBは77-54で三遠ネオフェニックスを破り連勝を決め、中地区首位に立った。ホームでは今季ここまで負け知らずで、連勝を4に伸ばした。Cダバンテ・ガードナー(27)が32得点でMVPを獲得。PFラモント・ハミルトン(34)が前節横浜ビー・コルセアーズ戦で右ひざを負傷し、出場を回避した中、試合開始から37分41秒間コートに立ち、奮戦した。地元上越市に凱旋(がいせん)したPG五十嵐圭(38)は12得点8アシストをマーク。声援に応えた。

パワフルなプレーは衰えなかった。ガードナーはリング下でボールをキープすると、ゆっくりとしたリズムで相手を押し込み、強引にリングにねじ込む。得点だけではない。ディフェンスリバウンドを取ると、自らドリブルで持ち込み起点になった。試合開始から第4クオーター(Q)残り2分19秒で退くまで、自分のペースを貫いた。

「ラモントが出られなかったが、選手みんながプレーできる準備をしていた」とガードナー。覚悟のロングタイム出場だ。ガードナーと並ぶ得点源、PFラモント・ハミルトン(34)が前節横浜戦(24日)で右ひざを負傷。この日はベンチを温めた。外国籍選手と日本人選手を合わせて2メートル台を3人そろえる三遠に対し、新潟はガードナー1人の状況だった。

横浜戦は88-72で勝ったが、ガードナーは39分32秒間の出場。39分18秒の五十嵐とともにほぼ40分間フル出場だった。そこから中2日、疲労が完全に抜けたわけではない。それでも表情を変えずにコートに立った。

三遠には前回のホーム戦(17日)で、64-48とBリーグでのチーム最少失点で粘り勝ちした。その分、相手が気持ちを前面に出してくるのは明らか。前戦のようにはいかないことは承知していた。庄司和広監督(44)は「選手がタフにハードにプレーしてくれた」とたたえた。

スコアはもちろん、リバウンドでも42対35と上回った。ご当地の五十嵐は3点シュート4本で12得点。「成長した姿を地元で見せられるようにプレーした」とMIPを獲得して盛り上げた。不利な状況を一転させ今季ホーム無敗を守った。【斎藤慎一郎】