国際ボクシング協会(AIBA)が、11月3日の会長選(モスクワ)で追加候補者を承認することになった。10月30日付で声明を発表した。20年東京オリンピック(五輪)で競技が実施できるか、分岐点となる会長選直前で新たな動きが出た。

現在、AIBAは除外危機にある。国際オリンピック委員会(IOC)が、会長代行のラヒモフ氏が米財務省に麻薬売買に関わる犯罪者と指摘される人物であることなどを問題視してきた。だが、会長選立候補者は同氏のみだった。

直前で追加候補者を認めたのは、30日発表のスポーツ仲裁裁判所(CAS)の判断のため。候補者リストから外されたコナクバエフ副会長の不服申し立てを認めるとした。ラヒモフ会長代行は「AIBAにとって私たちが高いレベルで競い合うことは良いことです」とコメントを出した。IOCは会長選を踏まえ、11月末からの理事会(東京)で除外を審議する方針だ。