新潟アルビレックスBBが今季初の4連勝をマークした。レバンガ北海道に78-63で快勝。34-34の五分で前半終えると、第3クオーター(Q)にPFラモント・ハミルトン(34)が爆発。このQだけで14得点で、計27点を挙げてチームを勢いづけた。新潟は今日11日、5連勝に挑む。

競り合いから抜け出したのは第3Q、中心になったのはハミルトンだった。36-38の開始2分、この試合チーム最初の3点シュートを決めて逆転。これで乗った。このQは3点シュート2本を含む14得点。前半だけで20得点のCダバンテ・ガードナー(27)に続くように、チームを勢いづけた。終わってみれば29得点のガードナーに次ぐ27得点。ダンクシュート3本と観客席も沸かせ、この試合のMIPを獲得。「前半よりも後半の内容が良くなった」と誇らしげに言った。

北海道はここまで4勝9敗で東地区4位。とはいえ、9敗のうち5敗が千葉、栃木のリーグ優勝候補。「オフェンスリバウンドが強い。しっかりボールを連動させている」。庄司和広監督(44)は警戒感をあらわにしていた。簡単ではない相手を押し切った。前半はガードナー、後半はハミルトン。ともに30分間以上出場し要所でリングを捉えた。

ここまでの3連勝も中身が伴っていた。リバウンドは横浜戦2試合は相手を上回り、三河戦は37対37と互角。ターンオーバーが2ケタだったのは横浜戦の2戦目(10個)のみ。「ターンオーバーが減ってきた。リバウンドの獲得数が増えれば、攻撃回数もアップする」。リズムがつかめれば、1試合平均81点の攻撃力がものをいう。

チーム状態は決して万全ではない。三遠戦(10月27日)でPG/SG渡辺竜之佑(24)が右手舟状骨を骨折。復帰は未定だ。PG柏木真介(36)は三河戦で左足付け根を負傷。この試合も第1Q途中で退いたままだった。その状況の中での4連勝目。強引に白星をもぎ取る力強さを見せつけた。【斎藤慎一郎】