フィギュアスケート女子で日本勢初となるグランプリ(GP)シリーズデビュー戦優勝を果たした紀平梨花(16=関大KFSC)が11日、第4戦NHK杯のフリーから一夜明けて、会場の広島県立総合体育館で思いを語った。

ショートプログラム(SP)は5位発進ながら、フリーではトリプルアクセル(3回転半)を2本成功させるなど154・72点を記録し、合計224・31点。今季世界2位の高得点で頂点に立った。前夜を振り返り「プレゼントを見て、ラインを返信して、お風呂に入っていたら夜中になっていた。試合の後はいつも寝られないのでいつも通りですが『少し疲れが取れないかな』という感じです」と笑顔を見せた。

次戦はGP第6戦のフランス杯(23~25日、グルノーブル)となり、表彰台に立てば無条件でシリーズ2戦上位6人のGPファイナル(12月、カナダ・バンクーバー)進出が決まる。「最初、ファイナルは狙ってもいなかった。でも(NHK杯で)1位になれて、チャンスが出てきた」。大きな自信を胸に、次の目標を目指す。