【ロンドン=吉松忠弘】世界9位の錦織圭(28=日清食品)が、最終戦で同8位のドミニク・ティエム(オーストリア)に1-6、4-6で敗退。1次リーグB組を通算1勝2敗で終えた。第1戦で、4年8カ月ぶりにフェデラー(スイス)を破ったが、続くアンダーソン戦で過去最悪の1ゲームしか奪えない惨敗を喫した。いい流れが断ち切られ、その敗退が響いた。

思い通りにいかない不満も募った。第1セットを1-6で取られると、その瞬間、ラケットをコートにたたきつけた。その後、ラケットを拾うと、もう1度たたきつけた。

第悪い流れが続く。そのいらいらが試合中に爆発した形だ。

1次リーグは4人ずつが2組に分かれて総当たりで争われ、各組上位2人が準決勝に進む。錦織の4強入りか敗退は、この後行われる1勝1敗のフェデラーと2連勝のアンダーソンの試合結果で決まる。錦織が4強入りするには、アンダーソンがフェデラーにストレート勝利した上で、1勝2敗で並ぶティエム、フェデラーをゲーム獲得率で上回る必要がある。