フィギュアスケート女子でグランプリ(GP)シリーズ第6戦フランス杯(グルノーブル)2位に入った三原舞依(19=シスメックス)が27日、関西空港に帰国した。優勝した紀平梨花(16=関大KFSC)と到着ゲートに姿を見せ、笑顔で大会を振り返った。

「表彰台にすごく久しぶりに立ててうれしい。シニアデビューで2連勝の梨花ちゃんと一緒に立てて、うれしかったです」

ショートプログラム(SP)では首位発進。大きな重圧を受けながらフリーを滑り終えると、珍しく「キス・アンド・クライ」で涙を流した。その理由については「悔しさが89%ぐらいで…(笑い)。それが9割あって、あとはホッとした感じが10%ぐらいでした」と笑わせた。202・81点のスコアで常に目標とする200点超えはクリアしたが、胸中に残ったのは悔しさだった。

2シーズン目となるフリー「ガブリエルのオーボエ」では、振付師のデビッド・ウィルソン氏に「天使のように滑って」と思いをたくされ、最後のジャンプである3回転サルコーは見せ場のステップへのアクセントとして、両手を挙げるタノジャンプを取り入れる。

今大会ではこだわりの3回転サルコーが2回転。序盤から好ジャンプを続けていた中で、そこに心残りがあった。

「サルコーは得意なジャンプで、手を挙げなかったら跳べる。でも、せっかくデビットさんにアドバイスをもらっているので、(両手で跳ぶことを)しっかり守りたい。今シーズンに入って、きれいなサルコーはNHK杯ぐらい。しっかり練習していこうと思っています」

次の大舞台は12月21日開幕の全日本選手権(大阪・東和薬品ラクタブドーム)。4大陸選手権、世界選手権の切符が懸かる大会へ、最高の準備を整えていく。