右足首負傷により全日本選手権を欠場したオリンピック(五輪)2連覇の羽生結弦(24=ANA)が世界選手権代表入りを果たした。今季はSP、フリー、合計でいずれも世界最高得点を出しており、実績は飛び抜けている。連盟の選考基準は世界選手権3位以内に入った実績のある選手が、けがなどのやむを得ない事情で全日本を欠場した場合に選ぶことがあるとしている。羽生は2年前も世界選手権、昨年も平昌(ピョンチャン)五輪の代表入りを果たしており、今年も同じような流れだった。選考理由について伊東秀仁フィギュア委員長は「選考基準に照らし合わせて選びました」などと説明。3枠目での選出には「試合に出たか、出てないか」と全日本欠場を理由とした。

11月のGPロシア杯フリー当日の練習で転倒して右足首を負傷。痛みがある中で演技し、GPフィンランド大会と連勝。だが「右足関節外靱帯(じんたい)損傷」「三角靱帯損傷」「右腓骨(ひこつ)腱(けん)部損傷」と診断され「受傷後約3週間の安静固定、その後リハビリ加療に約1カ月を要する見込み」とされていた。今月のGPファイナルと全日本には間に合わなかった。

同委員長は羽生のケガの状況については分からないといい、世界選手権までに回復が間に合うかどうかを問われると「そのつもりで選んでいる」と話した。連盟は羽生サイドの「世界選手権に間に合うように頑張って調整します」とのコメントも発表した。