男子ダブルスは張本智和(エリートアカデミー)木造勇人(愛知工大)組が初優勝を飾った。

ダブルス初優勝をつかんだ張本が、4歳年上の木造に飛びついた。前年優勝の水谷、大島組を準決勝で破り、決勝の最終第5ゲームは15-14から、粘る相手を木造の攻撃的なレシーブで振り切った。前夜(18日)から喜び方を考えていた15歳は「飛び乗るか、持ち上げたかった。理想は持ち上げ。次はもうちょっと余裕のある試合をしたい」と言い、汗を拭った。

午前のシングルス準々決勝では吉村真晴(名古屋ダイハツ)に4-0。2連覇へ4強入りを決めたが「まだまだこの状態だと優勝は遠い」と顔をしかめた。切り替えたダブルス。大会前の4日間の練習で初めて木造と本格的に息を合わせ、粘り勝てたことで「世界選手権(4月、ブダペスト)で金メダルを取りたい」と新たな活力まで生まれた。

大島とのシングルス準決勝を制すれば、前回決勝を戦った水谷か、相方の木造と決勝で対戦する。「うるさい後輩」とかわいがってくれる先輩に向け「今日の友は明日の敵。シングルスでも優勝」と力を込めた。