卓球の石川佳純(25=全農)が28日、都内の全国農業協同組合連合会を表敬訪問した。現在世界ランク3位の石川は、女子テニスで同1位となった大坂なおみ(21)に刺激を受けたといい「世界1位という新しい道を開いたことが本当にすごい。希望と夢をもらった」と話した。

報道陣に「自身も1位を狙いたいか」と問われ「中国のトップ選手に勝たないとそれはない。勝つことを目標にしたい」と語った。大坂とは16年リオデジャネイロオリンピック(五輪)よりも前に、日本の治療院で会ったという。

20日に閉幕した全日本選手権女子シングルスでは13年ぶりの16強止まりだったが、全日本直後、半年以上ぶりに、まとまった連休が取れたという。「次の日練習という休日はあったけど、今回のように次の日の予定を考えなくても良い4連休が取れて、本当にリフレッシュができた。頭の中が疲れていたんだと思う」と気持ちを切り替えた。

29日には4月にハンガリーのブダペストで行われる世界選手権の代表選手が発表される。石川は1月時点の世界ランクで日本人最上位のため、女子シングルスの代表は確実だが、女子ダブルスや混合ダブルスでの選出は発表を待つこととなる。

世界選手権は来年の東京オリンピック(五輪)選考にも大事な大会となるが「今年1年間のワールドツアーを通じて来年の東京五輪選考が決まる。一喜一憂せず、楽しんで戦いたい」と精神面の充実が重要だと位置づけていた。

所属先の全農で活動報告をした石川は現在、同社から発売中の「かすみんカレー」に引き続き、新たな監修商品プランをプレゼン。好物だという牛丼を挙げた。16年リオ五輪でもレトルトの牛丼を持って行き、ご飯の上にかけて食べていたという。「私は小さい頃からご飯が好き。牛丼ではタマネギが多いのが好きですね」と、石川監修の牛丼は“ネギダク”になりそうだ。