関東代表の東京トライスターズが「ジャイアント・キリング」を起こした。昨年4月に創部したばかりの東京トライスターズは3回戦で日本リーグの湧永製薬と対戦。前半を12-13で折り返して後半に逆転し、29-27で日本リーグ勢以外では唯一ベスト8入りを果たした。

「勝てるとしたら、最後に接戦を抜け出すしかないと思っていた。プラン通りの試合ができた」と、チーム発足の仕掛け人でもある水野裕矢氏。元湧永の新名亮介主将が率い、日本リーグ8度の優勝を誇る強豪を破った試合を振り返り「チームにとって大きな自信になる」と満足そうに話した。

東京をホームに日本リーグ入りを目指す東京トライスターズ。実現すれば、男女で唯一の東京をホームとする日本リーグチームになる。目標は東京オリンピック(五輪)の行われる20年の日本リーグ入り。リーグ加盟申請には実績も考慮されるため「湧永に勝ったことは大きい」と水野氏は話す。「五輪開催都市、東京にハンドボールのトップチームを」という夢の実現に、新しいチームが大きな1勝をあげた。