女子テニスで世界ランキング1位の大坂なおみ(21=日清食品)が6日、自身のツイッターで「たくさんの子どもたちから写真やサインを頼まれたり…。正直言って涙が出そうです」と、子どもたちに勇気をもらっていることなどを長文で報告した。

「自分の考えの整理や感じていることを言葉にしようと今、書いています」と書き出し「最近、多くの親御さんから自分の子どもが私を見習っていると言われ、その言葉にひたすらビックリしました」と記した。昨年の全米と今年の全豪で優勝して、世界ランキング1位に。追われる立場になったことで、自身も驚く環境の変化が起きていることを明かした。それでも「正直、すごく驚いて大きな責任も感じました。なぜなら、お手本である人がどのくらい大切かということを分かっているからです」と、現状を理解して冷静に受け止めた。

これらの経緯から、滞在先の米インデイアンウェルズで起きた出来事に感動したことを明かした。「私を見て、すごくうれしそうにしているたくさんの子どもたちから写真やサインを頼まれたり…。正直言って涙が出そうです。こういう時、私の気持ちは充実感で一杯」と、これまでになかった感情が出てきたという。

その時に感じたことは「テニスのことだけじゃないんだって。次の時代のために何か感化するっていうこと」と書き込んだ。試合中での感情のコントロール、ピッチ外での振る舞いなど、一挙手一投足に注目が集まるのが王者。まだ、21歳の女の子だが、多くの重責を感じ取っている。

最後に「実際、今、こうして私が子どもたちを励ませる立場であることは本当にすごい光栄です」と感謝をつづった。「今、穏やかな気分で自分の考えていることを書いてみようと思っただけです。みんなのこと本当に大好き。ありがとう」と締めくくった。