B1中地区首位の新潟は23日と24日の第29節、西地区4位大阪とアウェーのおおきにアリーナ舞洲で対戦する。調子を上げてきたSF渡辺竜之佑(24)がチームの起爆剤になる。

「だいぶ感覚がよくなってきました」。渡辺は手ごたえをストレートに表現した。3ゲーム差で追いかける2位川崎と中地区優勝を争う中、大阪戦は他地区勢とのレギュラーシーズン最後の対戦。「落とせない2試合」。庄司和広監督(43)も重視する。渡辺はその中で、「自分をアピールしなおしたい」と言う。第27節富山戦では9リバウンド、前節川崎戦の2戦目(17日)は、11分ほどの出場ながら要所で2得点2リバウンドをマーク。強敵相手にリング下に走り込むプレーを披露した。

1日の名古屋D戦で相手と接触し、脳振とうを起こした。頭部のアクシデントはリーグ規定に沿ったプログラムで調整しなければならないため、別メニューが続いた。2日の名古屋D戦の2戦目、8日のSR渋谷戦は不出場。9日のSR渋谷戦・2戦目は6秒ほどの出場だった。「自分は動き続けなければコンディションが上がらないタイプ」。脳振とう後の練習量減と実戦不足の影響は思ったよりも大きく感じた。

それを自主トレでカバーした。練習前はチームメートより早く体育館にやってきてシュート練習。ジムでの有酸素運動を欠かさなかった。欲も出てきた。「チャンスでボールをもらったら3点シュートを狙う」。全体練習後、最後まで残って打ち続けた。そんな自主トレの成果を富山戦から徐々に感じてきた。

リーグ戦は大詰め、負けられない試合が続く。渡辺は「チームに貢献したい」という気持ちを高めて大阪戦に臨む。【斎藤慎一郎】