柔道女子代表は16日、東京・味の素ナショナルトレーニングセンターでの強化合宿を公開した。女子70キロ級で世界選手権2連覇の新井千鶴(25=三井住友海上)は「絶対女王」となるための進化を誓った。

昨年9月の世界選手権と同11月のグランドスラム(GS)大阪大会を制し、19年世界選手権(8月2日開幕、日本武道館)代表に早期内定した。実戦から約5カ月離れているが「自分と向き合って、どうしたら強くなるかを常に考えていた」と振り返った。究極の心技体を求めて、2月には単身でドイツ合宿に参加したという。

代表を逃した16年リオデジャネイロ五輪前年の15年世界選手権は5位に沈んだ。「五輪前年」の世界選手権の重みを身に染みて感じ、4カ月後の大舞台への気持ちはこれまで以上に強い。「2年前に五輪代表になれなかったことは絶対に忘れない。成長して強くなった自分を見せたい」。世界女王は目の前の3連覇に向けて、静かに闘志を燃やした。