世界7位の錦織圭(29=日清食品)の4回戦は、錦織がセット2-1とリードしたところで、3日に日没順延となった。同38位のブノワ・ペール(フランス)に第1セットを6-2で奪い、第2セットはタイブレークで失ったが、第3セットを再び6-2で奪った。

たった1本のショットで、結果的にセットを失った。第2セット2オール。相手のサーブで0-30。ペールは、ラリーの時、バックサイドで足を滑らせ、体勢を崩した。返球はしたが、ペールのフォアサイドはがら空き。そこに球を落とせば決まったはずが、錦織はフォアをネットした。その1本がすべてを変えた。

0-40と3本連続のブレークポイントを迎えるはずが、そこから相手にサービスゲームをキープされた。続く第6ゲームで、自分のサービスゲームを落としリードを許した。場内は「ブノワ」コールで埋め尽くされ、完全にアウェー状態。錦織は最終的に追いつきタイブレークになったが、そのタイブレークを失いセットオールとなった。

ペールはサーブの調子が全く上がらず、第1セットだけで4本のダブルフォールトを犯した。意気消沈し、第2セットも錦織が主導権を握りながらゲームを運んだ2オールだった。もちろん、0-40になったところで、必ずブレークできたとは限らない。しかし、あそこで突き放していれば、ストレート勝ちできた可能性は十分に高かった。

第4セットから再開する試合は、3日、同じスザンヌ・ランラン・コートの第2試合に入った。第1試合は日本時間午後6時開始。錦織の試合は、日本時間午後7時以降に設定されている。