女子50キロ級で世界選手権2連覇中の須崎優衣(19=早大)が執念で東京五輪代表権争いに生き残った。

初戦で昨年末の全日本選手権覇者の入江ゆき(26=自衛隊)といきなり激突。第2ピリオドに2-2に追いつかれてこのままでは敗退が決まる窮地に、残り10秒からタックルを連発。3度目でなんとか両足タックルに持ち込み、残り2秒で4点を加算して6-2で競り勝った。

入江が今大会に優勝すれば世界選手権(9月、カザフスタン)代表に決まっていた。世界選手権で表彰台に上がれば東京五輪代表に決まる選考方法で、女子の軽量級はメダルが確実視されており、ここで負ければ非常に厳しい状況に追い込まれるところだった。

入江の敗退で、50キロ級はプレーオフ(7月6日、和光)に持ち込まれることが決定。須崎は昨年の世界選手権優勝で出場資格を持っている。今大会の優勝者が須崎以外だった場合は、3人で争うことになる。