20年東京オリンピック(五輪)の女子マラソンまでちょうど1年となった2日、東京都内のコースコンディションを5キロごとに独自測定した。スタートとなる午前6時の新国立競技場付近は気温30・4度(数字は日刊スポーツ調べ)。フィニッシュ時間帯となる午前8時半ごろ、気温は35・7度まで上昇した。日本陸連と連携を図っている気象予報会社ウェザーニューズもコースの日陰などを調査。まさに灼熱(しゃくねつ)の戦いとなるが、地の利を生かし、少しでも有利にレースを進めていく。

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昨夏、マラソン開始時間の前倒しを東京都などに訴えていた中京大スポーツ科学部の松本孝朗教授は日刊スポーツの取材に「朝8時30分までに平均で気温31度以下であれば酷いことにはならない」と話した。気象庁ホームページによると午前8時で31度を超えたが、日刊スポーツの手持ちの温度計ではゴールの時間帯で35・7度を計測。平均的に31度を超えてくると救急車で搬送される選手や、ひどければ命に関わる恐れもあるという。午前6時スタートで大丈夫かとの問いには「私は5時30分を提案していたので満足とは言えないが『優・良・可』であれば可と評価したい」と語った。