「第53回男子大阪ボディビル選手権大会」が11日、大阪市中央区のエル・おおさかで開かれ、2年ぶり2回目の出場の角田信朗(58)が無念の11位に終わった。

「絞れるだけ絞った。しかし、他の選手と比べて絞りが甘かった。それでも1年間やってきたことは出せた」

角田は競技後、肩を落としながらも結果を受け止めた。2年前の同大会、競技歴3年目という驚異的なスピードで準優勝に輝き、業界を震撼(しんかん)させた。去年はけがのため出場を見送ったが、今年は体重を2キロ増やし、その分筋肉量を増やして脂肪を減らした。厳しい減量にも耐え、「仕上がりは良かった」とコンディションには納得していただけに、結果は残念だった。

この日出場した選手33人中50代以上は10人。そのうち2回の予選を勝ち抜き、決勝に進んだのは角田を含めて2人のみだった。また、決勝には競技歴20年を超える猛者もおり、混戦は必至だった。

「誰に勝つ、負けるという競技でないからこそ、自分にいかに自信を持てるかが大切。支えてもらった人に今度は恩返したい」と語り、会場を後にした。