今季W杯ボルダリング総合王者で2大会ぶりの優勝を狙う楢崎智亜(23=TEAM au)が全5課題中4完登をマークし、A組3位で上位20人による準決勝に進んだ。

B組首位の緒方良行(神奈川大)、2連覇を狙うB組5位の原田海(日新火災)ら日本勢7人全員が突破。13日に男女の準決勝と決勝が行われる。

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男子のエース楢崎智は準決勝進出を決めたが、筋力消耗を猛省した。第1課題で正しい足の置き場を探すのに時間を要し、4度目で完登。「肩がパンパンで体力を使った。全然ダメ」と苦笑いした。大会は21日までの長丁場のため体力温存は重要となる。前日11日夜は、20年東京五輪代表権が懸かる今大会のことを考え、あまり寝られなかったという。「体は動いたけど頭がフレッシュではなかった。もっと考え方を柔らかくしないといけない」と、16年大会以来の制覇へ気持ちを切り替えていた。