東京パラリンピックの競技は開会式の翌26日にスタートし、12日間で22競技540種目が行われる。

大会組織委員会が13日に発表した詳細によれば、開閉会式はオリンピック(五輪)と同じ午後8時にスタート。大会中盤の8月30日は「ゴールデンサンデー」とし、大会を通して最多となる63の決勝を実施。大会最後の決勝種目は、世界的に人気のある車いすバスケットボール男子となる。

暑さにも配慮して、マラソンは午前7時から6時30分、トライアスロンも午前8時から7時30分と開始を前倒し。馬術は競技日数を4日間から5日間と増やして、暑さがピークとなる日中の競技を回避した。アーチェリーも頸椎(けいつい)損傷のW1クラスを午後5時以降の実施とした。

13日に行われた発表会見にはメダルを狙うパラリンピアン2人も出席。18年卓球世界選手権男子個人3位の岩渕幸洋(24)は「日付がきまったので、金メダルをとるイメージリハーサルをやりやすい」。陸上女子400メートルで2大会連続メダルを目指す重本沙絵(24)も「土曜日(29日)が決勝なのは最高です。リオに来ることができなかった人たちにも来てもらえる」と話していた。

▽パラリンピックのチケットは第1次抽選販売の受け付けが22日から始まっている。五輪同様に最大30枚までで、第2希望も申し込める。価格は最高でも開会式の15万円。競技は900円からで、みんなで応援チケットは500円からと「お求め安い価格」(組織委)になっている。室伏広治スポーツディレクターは「五輪にない魅力もある。多くの人にパラ競技を知ってほしい」と来場を願った。