男子81キロ級で、前大会銀メダルの藤原崇太郎(21=日体大)が、1年前のリベンジに臨む。昨年は初出場ながら決勝に進出し、「新星」として注目を集めた。同10月に左肘を脱臼したが、復帰戦となった今年2月のグランドスラム(GS)デュッセルドルフ大会で優勝。しかし、5月のグランプリ(GP)フフホト大会決勝で、昨年の世界選手権決勝で敗れたモエライ(イラン)に一本負けを喫した。「打倒モエライ」を掲げ、得意の裏投げなどの密着技を強化。世界王者を倒して初の頂点を狙う。大舞台前には、お気に入りの理髪店で散髪し、過去にはパンチパーマや「EXILEのAKIRA風ヘア」などで臨み、髪形にも注目だ。

女子63キロ級で、16年リオデジャネイロ五輪代表で前大会銀メダルの田代未来(25=コマツ)が悲願の世界一を狙う。同五輪後、左手首を手術し、17年6年に実戦復帰。世界選手権2連覇中で過去1勝8敗の「絶対女王」ことアグベニュー(フランス)の壁を乗り越えられるかが最大のポイントとなる。順当に進めば、決勝での対戦となる。田代は多彩な足技と寝技が出来るオールラウンダー。「カップラーメンを3分も待てない」ほどのせっかちでもあり、技の掛け急ぎに注意して我慢の柔道を心掛けている。