今季初戦となるオータム・クラシックに臨むフィギュアスケート女子の紀平梨花(17=関大KFSC)が11日(日本時間12日)、会場となるカナダ・オークビルで、前日練習を行った。ショートプログラム(SP)の曲「ブレックファスト・イン・バグダッド」をかけた曲かけ練習では、トリプルアクセル(3回転半)、3回転フリップ-3回転トーループの連続ジャンプ、3回転ループを完璧に着氷。公式練習全体を通しても、代名詞のトリプルアクセルを8本中5本成功させるなど、安定したジャンプを披露した。

公式練習後には「まだ確認が甘いので明日の朝でしっかりと感覚を整えてから試合に臨みたい」と現状には満足しなかった。昨季、練習で取り組んできた4回転サルコーは、この日の練習では跳ばず。フリーで跳ぶ可能性については「まだトリプルサルコー(3回転サルコー)がうまくはまらないことが多い。トリプルサルコーがうまくはまるようにもっていけば、フリーの朝練で練習してみると思います」と話した。

昨季のSPでは、3本目のジャンプは3回転ルッツだったが、この日の練習では3回転ループにした。「先週の水曜日に左脚を若干ひねった。ルッツの踏切でひねったというか筋肉が伸びた感じです」と理由を説明。それでも負傷具合については「ジャンプを跳べているのでケガということじゃないです」と問題視はしなかった。SPはオータム・クラシック開幕の12日(日本時間13日)に行われる。