前大会で初優勝を飾った平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が、勢いそのままに今季初、自身通算2度目のポールポジションを獲得した。

コース全長が短く渋滞が起きやすい岡山では予選Q1が2組に分けて行なわれ、扱いの難しいミディアムタイヤの使用が義務づけられるQ1で選手権上位につける山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)や関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)らがノックアウトとなる波乱の展開に。

Q2では小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)やパトリシオ・オワード(TEAM MUGEN)、そして選手権リーダーのニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)らがノックアウトとなった。

Q3では平川が1分12秒700を記録してトップに立ち、そのままポールポジションを獲得。2位には山下健太(KONDO RACHING)、3位には国本雄資(KONDO RACHING)、4位に中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)とトヨタエンジン勢が4位までを独占し、ホンダ勢最上位は5位の福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)となった。

「ポールを獲ることができて嬉しいです。フリー走行ではミディアムのフィーリングが微妙だったんですが、ソフトタイヤのフィーリングが良かったので自信を持っていて、(ミディアムを使わなければならない)Q1さえ突破できればポール争いはできるかなと思っていました。ちょっと際どかったですがQ2に進むことができて、Q3もソフトタイヤでタイムをタイムを縮めることができたのが良かったと思います」(平川亮)

なお今大会では決勝レースにおいても特別規則が適用され、スタート後10周目以降から最終周までにタイヤ交換義務を完了しなくてはならない。1レースを走りきることができるソフトタイヤを最大限に活かすためによく見られるスタート直後にタイヤ交換をする戦略は使えなくなった。また、前大会で関口雄飛がとった最終周でのピットインとタイヤ交換も禁止された。(山根玄紀通信員)