世界136位で予選勝者の内山靖崇(27=北日本物産)が、マスターズに次ぐ大会の格付け500の大会で自身初の8強入りした。

ランク上で同45位のアルボット(モルドバ)に6-7、6-3、6-4の逆転勝ち。準々決勝では同53位のオペルカ(米国)と対戦する。同1位のジョコビッチ(セルビア)も危なげなくベスト8に進んだ。

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2時間25分。勝った瞬間、内山は大きく両手を突き上げた。第1セットは失ったが、「こんなものじゃない。自分のプレーをすればめちゃくちゃチャンスはある」と自らを鼓舞して逆転勝ち。

年頭のブリスベンで8強入りしたが「今日の方が断然うれしい」。当初は世界ランクで本戦も予選も出られず、推薦出場ももらえなかった。しかし推薦枠だった西岡が自力で本戦入り。その枠が回ってきて、予選の推薦枠をもらった。予選2試合を勝ち上がると本戦でも2勝。この1勝で世界ランクも110位前後まで上昇する。「(念願の)100位以内が現実になってきた」と手応え十分だ。