ショートプログラム(SP)首位発進の河辺愛菜(15=関大KFSC)がフリーもトップの114・91点を記録し、合計179・09点で優勝を果たした。

冒頭で挑んだ大技トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は転倒。それでもルッツ-トーループの連続3回転などをまとめきり「自分が思っていたより点数が出てうれしいけれど、スピンの(レベルの)取りこぼしがある。直していきたい」と初々しい表情で振り返った。

現在世界で活躍する紀平梨花らと同じ浜田美栄、田村岳斗両コーチの指導を受け、紀平も武器とする3回転半の完全習得を目指している。大技については「今は跳べたことはあるけれど、安定していない。『跳べる』じゃなくて『跳んだことがある』ぐらいです」と素直に自己分析。出場を決めた全日本ジュニア選手権(15~17日、横浜)に向けて「アクセルが決められなくても、他のジャンプを決められるような、安定した演技をしたい」と意気込んだ。