アメリカンフットボール全日本大学選手権決勝甲子園ボウルは、15日に東日本代表早大(関東)と西日本代表関学大(関西)が2年連続3度目の対戦となる。

6回目の出場で初優勝を狙う早大は、14日に大阪入りし、会場の甲子園球場で公開練習した。芝の感触を確かめながら、非公開練習では試合を想定したプレー合わせなどをこなした。

高岡監督は昨年初挑戦で、前半で7-27とされて力負けした。「用意したプレーも出せず、余裕がなかった」と振り返る。この1年間は「フットボールエリートがそろい、体が大きく、動きのいい関学大の選手に勝てるように」と、体幹トレのコーチを新たに招いて鍛えてきた。その成果は「第4Qまで走れるようになり、足をつる選手もいない」と、長丁場の1Q15分に備えてきた。

関学大QB奥野が「最初のシリーズでTDをとる」と宣言している。「関学大はスキがなく、その最初が怖い。そこを3回で止めてパントに追い込めるか」。攻撃ではQB柴崎-WRブレナンの4年生ホットライン中心のパスに、4人のRB陣と得点源はそろう。「先行逃げ切りで」と、最初の攻守がカギになると見る。

今年は「関西にスピードで勝つ」をテーマに、1年間を過ごしてきた。柴崎は「この1年信じてやってきた。そのスピードを生かしたい。35点が目標」と宣言した。第1のターゲットとなるブレナンは1年から出場も、TDはいまだない。「ワクワクしている。2本はとりたい」と宣言している。

柴崎は漫画「アイシールド21」に興味を持ち、小3で富士通のフラッグフットボールチームに入った。高岡監督は当時コーチでそれ以来の付き合い。「親戚のお父さんみたいだった」という。今は「日本一になって監督を胴上げしたい」と誓った。