フィギュアスケート女子の本田真凜(18=JAL)が14日、全日本選手権(19日開幕、東京・国立代々木競技場)へ“最終調整”を終えた。京都アクアリーナで行われた京都府総体の選手権女子(フリーのみ)に出場。ダブルアクセル(2回転半ジャンプ)が1回転半に抜けるミスがあったが、後半の3連続ジャンプなどを着氷させた。115・08点をマークし、優勝した。

本田が充実した表情を見せた。完璧な演技とはいかなかったが、前週の愛知県競技会に続いて実戦を消化。「全日本に向けていい試合になった。お客さんの前でたくさん滑る経験ができた」。拠点を米国に移して2シーズン目。今季は日本の大会で滑る機会をあえて増やし、全日本選手権に備えてきた。

準備だけでなく、メンタル面でも変化があった。「たくさんの声援をいただいて…。見てくださる方に『良かった』と思ってもらえるように滑りたい。不安な気持ちはなくて、これだけ練習でできているので、試合で発揮できればいいと思う」。紆余(うよ)曲折を経験した18歳が自らを信じ、5年連続の大舞台に向かう。