全日本テコンドー協会は26日、都内で正会員総会を開き、金原昇氏(65)が会長職から降りることが正式に決まった。

会見に登壇した金原会長は、フジテレビ系の情報番組で、10月に開かれた非公開の理事会の音声データが流失したことに触れ、報道倫理を説いた。同協会などの調査によると、同局のスタッフが一部の理事にレコーダーを渡したという。結果的に、それが放送される形で流失した。

金原氏は「悪質ですよね。非常に不適切。社会通念上、そういったことはありえない」などと話した。その上で「選手、役員にテープを持たせて、そのテープを回収する。そういった不適切な行動をしないと約束をしてほしい」と求めた。

同局のスタッフが「理事会は開かれたもの。非公開であっても話をいただければ分かるもの。その点で音声が公開されても、嘘を言っていなければ問題がない話ではないか」と持論を述べると、金原氏は「結果論ではないんです」と述べた。