第99回全国高校ラグビー大会は27日、大阪・花園ラグビー場で開幕する。2大会連続8強でノーシードの報徳学園は26日、兵庫・西宮市内の同校で高鍋(宮崎)と合同練習を行った。

存在感が際立ったのは、2年時から高校日本代表に選出されているFB山田響主将(3年)。防御の合間を抜くランや、左足のキックでチームのかじ取り役を担った。

文武両道の山田は1962年(昭37)の創部以来、初めての慶大進学が決定。西條監督は「チームを自分のプレーで引っ張ってくれている」と主将就任後の変化を口にする。

28日の1回戦では山形中央と対戦。30日の2回戦に進めば、前年度の3回戦で57-19と勝利したBシード国学院栃木が待ち受ける。「8強の壁」突破へ、頼れる主将が最後尾からチームを引っ張る。