高木美帆(25=日体大助手)が3日連続の新記録だ。女子1000メートルで1分13秒73の好タイムで自身の国内最高を0秒71更新。

第1日3000メートル、第2日1500メートルに続く快挙で、短距離2種目で争うスプリント部門で74・805点で総合トップに立った。男子は松井大和(22=日大)が500メートル4位、1000メートル2位の69・435点で首位発進した。

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ゴール後、高木美は両手を高く挙げ、ガッツポーズした。掲示板に表示された1分13秒73のタイムに会場はどよめいた。「よしっ、て感じ」。想定していたのは14秒台前半だったが「ちょっと予想より速かった」と納得の表情を浮かべた。

3000メートル、1500メートルと2日連続で自身の記録を更新して国内最高をマークしたが、この日のタイムは価値が違う。1000メートルは14日のW杯長野大会で女子1000メートルで優勝したブリタニー・ボウ(米国)の1分14秒34のリンクレコードも塗り替えた。世界のトップ選手と戦えるタイム。だから素直に「感覚は違うと思った」と喜んだ。

加速後の動きに手応えを感じている。「レースを重ねると疲労もあるけど、体もきれてくる側面もある。メンタルが疲れてきた時にどこまで集中できるか」。大会最終日(29日)の短距離2種目に気持ちを高めていた。【保坂果那】