【メルボルン=吉松忠弘】世界71位の西岡良仁(24=ミキハウス)が力尽きた。大会最多7度の優勝を誇る同2位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)に3-6、2-6、2-6で敗退し、錦織圭、ダニエル太郎に次ぐ日本男子史上3人目の打倒ジョコビッチはならなかった。

西岡は、持ち味の緩急だけでなく、この冬に磨いてきた速い展開からの攻撃も随所に見せ、ジョコビッチをかく乱した。しかし、相手は、7度の優勝で、全豪のコートは得意中の得意。なかなかミスをしてくれず。得意のストローク戦でも、正確性や攻撃性では、まだまだジョコビッチの方が上。全てを出し切ったが、最後は押し切られた。

しかし、前哨戦のATPカップから、世界のトップ50に3度の勝利を挙げ、世界ランキングも65位前後に上昇する。17年に負った左ひざ前十字靱帯(じんたい)断裂以降、目標としてきた58位の自己最高位更新も目の前で、東京五輪出場圏も完全に視野に入った。