新型コロナウイルスの脅威が、スポーツ界を直撃した。感染による肺炎拡大を受けて、30日までに予定された大会の中止、延期が次々と決定。

さらに、ネットなどで「東京五輪中止」のニセ情報まで流れた。大会組織委員会は「事実ではない」と否定したが、一時はツイッターのトレンド(流行)になる騒ぎとなった。

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◆五輪と感染症 18年平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)では開幕直前に警備員が集団でノロウィルスに感染。1200人が隔離される事態に発展し、選手からも感染者がでた。16年リオデジャネイロ夏季大会では南米で猛威をふるったジカ熱のために、大会延期や開催地変更を求める声が続出。WHOの専門家チームは5月に妊婦の渡航を控えるよう勧告したが、開催自体は感染拡大のリスクが低いという判断で変更されることはなかった。