ショートプログラム(SP)首位発進の羽生結弦(25=ANA)がフリー187・60点の合計299・42点を記録し、初優勝を果たした。男子初となる6冠完全制覇「スーパースラム」を達成した。

試合後の場内インタビューでは18年平昌五輪以来、2年ぶりとなる韓国での大会について質問を受けた。世界的に拡大するコロナウイルスに関して言及し、スタッフに感謝した。

「緊張しました。今回みなさんご存じの通り、コロナウイルスとかもろもろの問題で来られなかった人とかがいた。僕たちもすごく注意したり、運営の人たちも注意したり。このような素晴らしい大会ができたのは、みなさんや、スタッフのみなさんのおかげです」

数々の大会で優勝しながら、届いていなかった4大陸選手権の頂点に立った。

「フリーは満足いく演技じゃなかったけれど、何とか、初めて4大陸で勝つことができました。ありがとうございました」

次なる舞台は3年ぶりの優勝を目指す世界選手権(3月、カナダ・モントリオール)となる。

◆スーパースラム 「オリンピックチャンネル」が定義したもので、世界ジュニア選手権、ジュニアグランプリ(GP)ファイナル、シニアの五輪、世界選手権、GPファイナルに4大陸選手権(欧州勢は欧州選手権)を加えた6冠完全制覇の称号。女子は金妍児(韓国)とザギトワ(ロシア)が達成した。