全国高校体育連盟が新型コロナウイルス感染拡大の影響で今夏の全国高校総体中止を決定した26日、道内関係者が無念の思いを明かした。 総体の開催断念を受け、28日には北海道高体連の理事会で各地区大会、道大会についての実施可否が判断される。

     ◇   ◇   ◇

北海道フェンシング協会理事長で、約半世紀に渡り札幌光星や札幌大谷の指導に携わってきた下野謹也氏(88)は、進路について懸念した。外部コーチを務める札幌大谷には3年生男子部員が3人。既に春の全国選抜も中止で「大学でも続ける選手は選抜でチェックされ、夏のインターハイで進路が決まる。春も夏もないとなると、全国で力を発揮させる場がなくなる」と複雑な心境を口にした。