新型コロナウイルス感染拡大で東京オリンピック(五輪)は1年延期となった。選手が来夏の祭典で獲得を目指す五輪メダル。各競技でどのような歴史が刻まれてきたのか。「日本の初メダル」をひもとく。

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サッカー競技での日本の初メダルを獲得したのは68年メキシコ大会の男子だった。3位決定戦で地元メキシコを2-0で破り、銅メダルを獲得。2倍以上のシュートを浴びながら、GK横山謙三がPKを止めるなど死力を尽くした。FW釜本邦茂はこの試合で2得点を挙げるなど、大会得点王を獲得する活躍だった。

一方、女子は12年ロンドン大会の銀メダルが同種目で初となった。主力は大黒柱であるMF澤穂希、MF宮間あや。決勝ではライバルの米国に1-2で敗戦も、8万人超えの大観衆の前で健闘した。前年のワールドカップ(W杯)ドイツ大会で優勝し一気に注目度が高まった中、優勝こそならなかったものの実力を示した。

男女とも、メダル獲得はこの1度ずつとなっている。