静岡県高校体育連盟は11日、新型コロナウイルス感染拡大の現状を考慮し、これまで延期とし、大会の実施を検討してきた県高校総体の史上初の中止を発表した。昨年までに67回の開催を重ね、中止は1度もなかったという。

中止の理由は、以下の通り。(1)参加する選手及び大会に携わる関係者の健康、安全への懸念が払拭(ふっしょく)できないこと(2)休校措置に伴い、部活動が大幅に制限されており、準備不足の状態で競技をすることで事故やけがの発生につながると予測されること(3)いつ正常化するか不透明であり、大会を実施するにあたって感染予防対策が十分確保できないこと

また、同連盟は今後についても言及。感染拡大が収束し、部活動を含む学校教育活動が安全に実施できるような状況となることを前提に、3年生の練習成果を発揮する場として、各競技団体や各専門部で3年生が参加できる大会を実施、検討する場合には、共催等する形をとり協力を考えていくとした。

21府県で分散開催する予定となっていた今夏の全国高校総体は、中止が決まっていた。