折茂イズムを土台に進化を図る。バスケットボールBリーグのレバンガ北海道・中野司(23)が12日、オンラインでの契約更改会見に臨んだ。今季限りで現役引退した折茂武彦社長(49)と同じシューティングガード。「偉大な手本がいたので、特にオフボールの動き方を意識的に学んできた。今度は自分がボールを持った際のシュートの選択肢も増やしていけるようにしたい」と意気込んだ。

ルーキーイヤーの今季は3ポイント(P)成功数50と、チームトップの数字を残した。レジェンドに学びながらシューターとしてチャンスを得た半面、成功率は35・2%。ベスト3P成功率賞の京都松井が47・2%と、トップとの差は痛感している。来季に向け「1試合ごとの波があったので、その幅を減らせるように。どのシュートも率を上げていきたい」と決定力アップを目標に掲げた。

新人ベスト5には、投票数6位で、わずかに及ばなかった。「残念だが、満足できるところとそうでないところもあった。大事な場面でファウルを取られたり。激しくいきながらもファウルの少ない守備ができるようにしたい」。攻守でスキルを高め、来季の躍進につなげる。【永野高輔】