バレーボールの大会や講習会再開時のガイドラインは、プレーする選手への気遣いがうかがえる。日本協会が5月末に発表したガイドラインには「ハイタッチは腕のタッチにとどめる」など競技中の注意事項が7項目ある。同協会単独主催の国内全国大会は8月末まで中止、延期の一方、中止の高校総体に代わる大会開催が各地で予定されており、実施する際の留意点となりそうだ。

試合前やベンチで円陣を組んだり、ネット際で相手選手に向けて声を出したり。そんな見慣れた光景も控えるよう明記された。コート1面当たり原則最大2チームのプレーに限るとした上で、換気や3密対策をして感染防止の徹底を促している。

一方、選手同士の腕でのタッチは認められた。この理由について、同協会広報は「ハイタッチを止めても、試合中の選手たちはしてしまうので」と説明する。

東京オリンピック(五輪)を目指す男女両代表は、年内の国際大会がなくなった。それでも男子代表は20日から東京・味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)で合宿を再開した。互いに距離を取りながら個別メニューを中心に取り組み、延期となった来夏の本大会に向けてチーム作りを進めている。【平山連】