東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は30日、新型コロナウイルスの影響により来夏に延期された五輪で、大会ボランティアが活動できるかどうかの聞き取り調査を開始した。約8万人に対し、質問メールを送付。8月20日午後5時が回答期限となる。

ただし、個別の事情で活動が難しくなった場合は、回答期限を過ぎても、いつでも辞退は可能。パラリンピックを担当するボランティアへは、パラの競技会場と日程が確定した後に、同様の調査を開始する。

また、組織委は今月1日から21日まで大会ボランティアの意識調査を目的としたアンケートを実施した。大会延期に伴う不安や心配事を問う項目では「新型コロナの影響による大会の実施形態や活動中の感染防止対策に関すること」を選んだ人が66・8%(複数回答可)と最も多かった。感染リスクを心配する声や、大会自体が中止になってしまうのではという声もあったという。

一方で、自由記述欄にはポジティブな意見が大半を占めたという。「コロナであらゆる常識が変化する中で、日本の良さ変わらず、世界に発信されるように、心を込めて全ての皆さんをお迎えしたい」(東京都60代)、「新型コロナによる延期を乗り越えての開催は間違いなく、世界史に残り、後世に語り継がれるに違いない」(静岡県50代)などの意見が集まった。