12連覇を狙うENEOSが序盤から試合を優位に進め、開幕3連勝とした。エースで日本代表の渡嘉敷来夢(29)は「外からも中からもいい形で点が入った。練習試合も含めて、いままでないぐらい点数が取れた」。3桁得点に乗せたチームの攻撃力にうなずいた。

得点ラッシュの中心となったのはもちろん渡嘉敷だ。開始早々の先制シュートを皮切りに、第3クオーター(Q)までの出場で29得点をマーク。それでも「3点シュートをあと2本は打てた」と満足はしていない。大量リードの第4Qはベンチから戦況を見届け、翌日以降の試合に備えた。

国内屈指の得点力とリバウンド力を誇るが、この日はそれらとは異なるスタッツで節目の数字を迎えた。第1Qにこの日2つめのアシストをマークし、現役8人目の通算500アシストに到達した。

記録自体については「あまり考えたことがない」と笑った渡嘉敷だが、アシストに対して普段から高い意識を持っている。「(相手の守備が)自分のところに寄ってくることが多いので、どんどんアシストを出せれば。うちには良いシューターがいるし、どの選手も外から決めることができる。自分に3人が寄ってきているときには2人がノーマークになる。そこをこれからも生かしていきたい」。

自らがシュートを決めることはもちろん、状況に応じては得点をお膳立てする立場として、これからもチームを勝利に導いていく。【奥岡幹浩】