Wリーグ新潟BBラビッツは10、11日、シャンソン化粧品と東京・代々木第2体育館で対戦する。開幕から6連敗の中、右膝の故障で前節ENEOS戦を欠場したCF菅原絵梨奈(27)が戦線復帰する。チームの精神的支柱でもある副主将が巻き返しの土台を作る。

右膝にサポーターを施しながらも菅原はパワフルに練習メニューを消化した。「相手は外の選手も大きい。リバウンドも注意」。得意にするリング下の攻防を意識し、取り組んだ。

全体練習への復帰は7日。ENEOS戦の前の1日に古傷の右膝に痛みを感じて離脱。3、4日の2試合を欠場した。1週間ぶりのフルメニューに「少し感覚違った」と戸惑ったが、患部に不安はなかった。

1歩離れて試合を見たことで気付く部分もあった。「攻撃の時に相手の守備に押し上げられると簡単に下がってしまう」と弱点を確認。一方、「3点シュートは打てている。あとはしっかり決めること」とプラスに変えられる要素があることも分かった。

主将のF北川直美(26)が負傷離脱中。コートでは副主将の菅原がまとめ役になる。「北川はコートの外からでも声をかけてくれる。自分はコートでみんながどうすればスイッチが入るかを考える」。連敗脱出へ背中で引っ張る。【斎藤慎一郎】