昨年に宮崎市で開催されたサーフィンのワールドゲームズ(WG)日本代表の大原洋人(23)が好スタートを切った。1回戦を15・00点をマークしトップで通過。「リラックスしてできたかな。自分が狙った波に乗れてた」と手応えを口にした。

主催する日本プロサーフィン連盟の今季国内ツアーが新型コロナウイルスの影響で全て中止されたため、千葉・鴨川で「特別戦」を実施。大原は1本目から6・33点をマーク。「海に入って一本目から(良い波が)見つけられ、落ち着いて試合に入れました」と流れに乗った。5本目には出場選手最高得点となる8・67点を出した。

新型コロナの影響による自粛期間中はなかなか海に入れず、自宅でのトレーニングを余儀なくされた。近所に住んでいるトレーナーと話し合いを重ね、競技の取り組み方を見つめ直す機会になった。例年シーズン中は海外を転戦することが多かったが、今回国内で過ごした時間がこの後の飛躍につながるとポジティブに捉えている。

「目指しているサーフィンにどんどん近づいてきていると感じます」と語る23歳は、2回戦へ向けより良いパフォーマンスができるよう準備している。15日からは女子ショートボードも始まる予定。条件付きで東京五輪出場権を持つ松田詩野や、昨年のWG代表の脇田紗良らが参加する。

【平山連】